転職したのは約5年前でした。当時の仕事は営業職でした。学生時代からの趣味を生かした仕事をしたいと常々思い、その関連の会社の門を叩き、幸いにもそこで働く事ができました。入ってみれば、やはり趣味が合う人が多く、話や感覚が合うので居心地もそこそこ良かったと思います。給料もその業界ではまずまず。ただイベント等もよくあり、その時は夜が遅くなりがちで、終電で帰宅する事もたまにありました。また、それらの準備等もちょっとハードで、体力を要する事もしばしば。会社の在籍中に現在の妻と結婚。その後、二児にも恵まれて、仕事も家庭も忙しくはありましたが、まあまあ楽しく過ごしてきました。
転職のきっかけは妻の体調でした。もともとあまりタフな方ではなく、二人目を里帰り出産した後、体調不良が続いてなかなかこちらに帰って来る事ができなくなってきました。その後遠距離家庭が約一年続き、妻とも電話で、まとまった休みが取れたたら、顔を合わせて今後どうするか話し合いました。色々悩んだ挙句、私が妻の実家に住むという結論に至りました。前の会社は夜が遅くなる時がある。それ以外に関して、小さな不満はありましたが、大きな不満は特にありませんでした。しかし子供達もまだまだ幼い事もあり、このような決断をしました。
コネも無ければ、土地勘も無い妻の実家界隈。まずは転職エージェントに複数登録し、ハローワークにも行きました。40代半ばという事もあり、三か月は毎日職探しの日々です。結局、前職と同じ業界に直接アポを取って、三回ほど面接をし、今の会社に入りました。ただ、給料はガクっと少なくなり、なかなか厳しい生活です。また、同じ業界、業種とはいえ、やり方や書類の流れ、ルーティンワークなど大分違います。物覚えも悪くなった40代半ばで、また一から学ばなければならない事も多々あり、正直しんどい所があります。
しかし50代になった今、これからまた転職するとしたら、よっぽどの事が無い限りしないでしょう。この年になって仕事というのは、割り切りと我慢の連続だと感じます。