介護保険事業を主に行うブラック会社 そのひどい実態を知って退職を決意する

地元では比較的有名なグループ会社で、不動産業からメディカルビルの経営で大成功をおさめ、介護保険事業への拡大をしているのですが、実体はひどいものでした。
政府から処遇改善加算が補助されることになり、介護職員たいして時給に換算すると約150円の加算がつくはずなのですが、その加算が入り始めたにもかかわらず時給は変わりませんでした。入所・通所事業を幅広く経営しているので、雇用している介護職員は100名近いにもかかわらずです。
発令された当初1回だけ、年度末に3万円ほど「処遇改善手当」として支払われたことがあったようですが、それ以降はすべて会社が取っていることになります。不正受給じゃないかと言っていったところで、加算分を引いても県で定められた最低賃金はクリアしているため会社としては言い逃れはできるということです。
役職についている人の多くは、介護の経験がないものばかりで、コネの中途入社で厚待遇という、現場にいるものとしてはバカらしくてやってられない状況でした。当然離職率も高く、残っているのはほかでは採用されないような低レベルの職員がほとんど。中には会社をいまだに信じて頑張っている人もいましたが、結局全体の仕事のレベルが下がる分、そういう人の負担は大きくなるばかりで、どんどん退職していきました。
正しい事を上申していったところで、鼻で笑われるくらいで、どれだけ職員が不足する場合でも、異論を唱える者は一人たりとも引き留め交渉はしません。
実際、シフト上出勤していることになっているけど居ない。ということもあります。
残っている職員のためにいちいち労働基準監督署に言いにいって、戦ってあげようという気持ちにもならず、直接の上司に不満と不正を訴えましたが、相手にされず。めずらしく一応は引き留められましたが、後日退職届をつきつけて退職をしました。
いまは、公休すら買い取りになっている状況だと聞きました。退職して1ヶ月近くたちますが、いまだに離職票は届かず、求職活動もできない状態です。